08 :「サイクルハウスしぶや」とのコラボレーション 背負うバッグではなく、自転車に装着するバッグ

自転車に装着するバッグのデザインに初挑戦!

今回PICK UPする「RUSH BIKE BAG」は、“自転車に装着するバッグ”というブランド初のアイテムで、ミニベロ(小径自転車)を専門に取り扱い、カスタムの提案も得意な東京・葛飾の自転車店「サイクルハウスしぶや」さんとのコラボレーションとして取り組むことになったプロジェクトだ。「自転車店」と「バッグブランド」の異なる視点を一つにまとめるといった、難しくもやりがいのあるプロセスを楽しみながら、今までに無い機能的で独創的なバッグが完成した。その過程について紹介したい。

beruf baggageが作りたかった自転車装着できるバッグ

自転車に装着できるバッグには、パニアバッグ(キャリアに装着するバッグ)に代表される、専用アタッチメントを必要とするバッグが一般的。これらはバッグを背負わずに自転車に積載(装着)できるため荷物の背負い疲れが軽減し、特に通勤・通学にはオススメの手段だ。しかし、自転車からバッグを取り外したときに、樹脂製のパーツ(アタッチメント部分)がバッグ側に残ってしまうことで、それらがカラダに当たって持ち歩きにくかったり、なによりもバッグの形状やデザインが自転車装着ということに特化しているため、バッグを外して持ち歩くと、どこか違和感(街中や電車内で悪目立ちしてしまったり)があると感じていた。ブランドとして、自転車に装着できるバッグを作る機会が訪れたら“自転車から外したときに、普段使いのバッグとして機能する”ものにしたいという構想だけは以前からもっていた。

サイクルハウスしぶやさんがいなければ実現できないプロジェクト

最初のミーティングは、2016年4月。サイクルハウスしぶやさんの代表の渋谷さんと店長の田口さんを交えて、ミニベロにバッグを装着する場合の「通勤・通学」「散歩・旅」などといった想定する使い方、今回企画するバッグはどんな人に使ってもらいたいかなどのヒアリングから始まり、両者のアイデアソースをベースにberuf baggageがバッグをデザインするといった流れでプロジェクトが進められた。ちなみに、無いものは作ってしまうサイクルハウスしぶやさんならではの、オリジナルアタッチメントパーツ「B-Prop&Adjust Frame Set」があることで、実現に向けて進めることができたプロジェクトだ。

サイクルハウスしぶやお花茶屋店で行われたミーティングの様子。バッグを装着した際の自転車の使い方や、その際、どんなものを入れるかなど想定しながら、バッグのデザイン、使い勝手などの意見交換が行われた。全員サイクリストなので、サイクリスト視点はいつでもスタンバイ状態!

「サイクルハウスしぶや」が展開しているバッグのアタッチメント「B-Prop&Adjust Frame Set」に使用できるバッグを、beruf baggageがデザイン。このアタッチメントが無ければ実現しなかったプロジェクトだ。

ファーストサンプルができあがり、サイクルハウスしぶやさんで早速自転車に装着してテストライドをする店長・田口さん。それを見る、今回のバッグデザイン担当のberuf baggageデザイナーの高杉。

乗ったままでも手を伸ばして開閉できるフロント部のポケットをテスト中。ベルクロ留め・グローブでも開けやすい取っ手付きといったように、徹底的にサイクリスト視点で機能性をデザインするように。

色決めのミーティング風景。カラーサンプルはもちろん、いろんな色の自転車に囲まれながら、自転車に取り付けられたところを想像して、リリースする3色とそれぞれの裏地を決めた。色決めは難しいけれど、とてもわくわくするやり取りだ。

理想の自転車装着バッグへのこだわりを実現するために

beruf baggageでは自転車に取り付けられるバッグということを前提に、外した際、つまりユーザーが自転車を降りている時間帯も機能するバッグということを念頭にデザインを進めることに。是非とも実現したかった、バッグ側にアタッチメントが残らないという点はもちろん、車体へのしっかりとした取付け強度を確保するためにサイドオープン機構を採用することで、自転車から離れた際でもバッグ単体として使用しやすい形状に。また、単なる袋状のバッグではなくタウンユース(仕事でも使える)のバッグとして申し分の無い使い勝手を実現したかったため、A4書類が入る形状やノートPCの専用スリーブ、各所ポケットの配置といったディテールにも細かくこだわり、それらが自転車乗りの視点で機能してくれるかということも取り入れた。beruf baggageの全アイテムに共通する“機能的だけどシンプル”というデザインのルールを、今回のコラボレーションでも一貫して徹底している。

日本製にこだわるberuf baggageなので、もちろん今回の「RUSH BIKE BAG」も日本での制作となる。埼玉・越谷にある縫製所で、最後の縫製工程の様子。外観はシンプルだけど数々の機能を持たせているため、縫製はとても大変な作業とのことだ。

成までに1年ほどかかった自信作が完成!

今回のデザインを担当したberuf baggageデザイナーの高杉は、ミニベロオーナーということもあり、サンプルが完成するたびに想定する荷物を詰め込み、通勤や遠出に使用して自転車との相性やストレス無く使えるかなどを入念にテスト。サイクルハウスしぶやさんにも同様に実走テストを行ってもらいながら、定期的にミーティングを行った。自転車店とバッグブランドの視点には、もちろん異なるところも多数あったのだが、意見をストレートにやり取りしながら、妥協点ではなく改良点を追求することで、今までに無い“普段使いでも違和感の無い、自転車に装着できるバッグ”が完成した。

「RUSH BIKE BAG」は、サイクルハウスしぶやさんとのコラボレーションによって、より高い完成度の自転車装着用バッグとなり、とても感慨深いアイテムになった。ここからはバッグを購入してくれた人の自転車を活用する時間がより良いものになることを願いつつ、より快適なサイクルスタイルを模索して欲しい思う。
ぜひ、東京・葛飾の自転車店「サイクルハウスしぶや」さんを訪れて完成したこのバッグを眺めて欲しい。

最後の縫製工程は、サイクルハウスしぶや代表の渋谷さんと店長の田口さん、beruf baggageデザイナーの高杉が訪問し、職人さんにお話を聞きながら興味深く見学。

サイクルハウスしぶやオリジナルブランド「HERBESTAL」と、beruf baggageのタグが並んだ、初めてのコラボレーションアイテムが完成した。

【beruf baggage×HERBESTAL】RUSH BIKE BAG(価格:24,840円・税込)」は、アタッチメント「B-Prop&Adjust Frame Set」を使用することで、ミニベロのほとんどのモデル(Birdy、TYRELL IVE、OX PECO、etc…)に装着できる。カラーはブラック、ベージュ、ワインの3色。商品の問い合わせは、サイクルハウスしぶやお花茶屋店(TEL:03-5650-2510)まで。

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